VECLOS SSA-40S レビュー: 小さい音でもしっかり定位がわかるクリーンな音
2020.03 追記
サーモスがオーディオ事業から撤退することがアナウンスされました。 コンセプトが好きだっただけに残念ですね。
自宅で深夜だとヘッドホンで聞きながらネットサーフィンしたりすることがありますが、そういう場面に最適な SSA-40 について実際に使って感じたことをレビュー
3行でまとめると
目次
- 3行でまとめると
- 目次
- 魔法瓶メーカーが作った真空エンクロージャーが筐体の軽さを実現
- SSA40の音は軽いがクリアで立体的な音
- BT接続でバッテリ内蔵。でもコーディックはSBC
- ちょっと高音がキツイなと思う場合は立ててみるのもあり
魔法瓶メーカーが作った真空エンクロージャーが筐体の軽さを実現
そもそもVECLOSは魔法瓶で有名なサーモスが開発したスピーカーです。魔法瓶といえば真空層を作ることで液体の温度を保つのですが、音でいうと空気がないと伝わりません。よくガンダムの宇宙のシーンは空気がないのにあんな音が聞こえてくるとかおかしいとい(以下略。
エンクロージャーを真空にすることで、箱の鳴りを抑えています。何が嬉しいかというと1つは筐体の鳴りを防ぐために分厚い木材などを使わなくてもよいためとにかく軽い。小さい。ちょっと手が当たれば倒れてしまいます。
SSA40の音は軽いがクリアで立体的な音
これだけ小さいスピーカーなので正直迫力ある音ではありません。またそういう音を求めているのであればBOSEのSoundLink MIniを買うと良いと思います。ただ、音は軽いけどとてもクリアに聞こえます。POPや女性ボーカルな曲はとても心地よく聞けます。
またスピーカーから鳴る音以外に回り込む音が少ないため、ボリュームが小さくてもしっかりと音の定位がわかる立体感があります。深夜など大きな音で鳴らすことができないときでもまわりには迷惑かけずにしっかりと自分には十分な音量で聞いて楽しむことができます。
自分はもっぱら家族が寝たあとに音楽を聞くときに活用しています。
2018 MacBook Air 13inch の内蔵スピーカーとSSA40を交互に鳴らして聴き比べてみましたが、圧倒的にSSA40のほうが良いですね。ローが出ないといいつつ、MacBook Airよりは全然出ますし解像度の高い音質です。
BT接続でバッテリ内蔵。でもコーディックはSBC
電源ランプがあるほうがRになります。充電はR側で行い付属のケーブルで接続することでLのスピーカとステレオ接続します。接続はBT接続と 3.5mm ステレオミニプラグでの Aux in端子。
軽くて持ち運びできるので作業場所に持ち運びすることは全然苦痛ではありません。完全独立イヤホンも出てきている時代なので左右をつなぐケーブルが無くなればさらに最高なんですが。
また、コーディックはSBCにしか対応していないので最近のBTスピーカーとしては不利です。個人的にはステレオミニピンでAux in からアナログ入力したほうがキレイに鳴るのでおすすめです。
ちょっと高音がキツイなと思う場合は立ててみるのもあり
指向性がはっきりしているのと、ローがでないので直接耳に届くように向けて配置するとハイが耳にささる感じが少しします。
そういう場合はあえてスピーカーを角度つけずに立ててしまうと良いという記事があって、「まさかね」と思って試してみたのですがこれはこれでアリだなと思いました。考えたらノートPCのスピーカーは真上向いてますしこういう聞こえ方に慣れてしまっているのかもしれませんね。
値段は1.3万ぐらい(2019年1月)ですね。発売されてから年月は経つのでもしかすると新しいモデルが出てくるかもしれないですが、ドンシャリな音を聞きすぎて疲れた耳を休ませつついい音で聞きたい方や、ノートPCの音よりは一段上のいい感じの音で聞きたい。といった方にVECLOSのSSA40はベストなスピーカーじゃないかなと思います。