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SONY SRS-NB10レビュー : マイク付ネックバンドスピーカーとマイクは一人暮らしのビデオ会議のスピーカーフォンとして最強

 リモートワークで丸一日でも快適に装着できるイヤホン、マイクが無いかということで着目していたネックバンドスピーカーだったのですが、SONYからまさにビデオ会議にぴったりなSRS-NB10が発売されたのでさっそく使ってみた感想をレビューします。

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すべてが曲線状のSRS-NB10

www.sony.jp

3行でまとめると

  • 頭にイヤホン、ヘッドホンをつけなくて良く軽量で肩への負荷も少なくメガネ民には最強
  • スピーカーは会議の相手の声を聞くには十分。ただし音漏れ前提
  • BT接続だけどマイクの音声はかなりクリアで合格点

目次

リモートワークで一日中快適に音声チャットを行うにはスピーカーフォンが最適

 リモートワークでDiscordのような音声チャット、oViceのようなバーチャルオフィスツールが使われる場面も多いです。その場合にいつ相手から話かけられても大丈夫なようにイヤホンやヘッドホンをしている方も多いのではないでしょうか?数時間ぐらいであれば耳を塞いでいることはそこまで疲れませんが、実際に仕事している間中装着しっぱなしとなるとかなり疲れます。

 もし、自宅が音漏れしても大丈夫であればスピーカーフォンを導入するのが一番最適です。スピーカーフォンとは、ビデオ会議のときに会社の会議室などで利用されるマイク兼スピーカーのアレです。最近ではイヤホンでも有名ですが、Jabraのスピーカーフォンはよく見かけますね。

www.jabra.jp

 スピーカーフォンは、スピーカーから聞こえてくる相手の声をマイク部分では拾わないように処理されており(いわゆるエコーキャンセル機能)、各自イヤホンをしなくてもインターネット越しの相手の声をみんなで聞きながら会話ができるのが特徴です。 そのためスピーカーフォンを仕事場の机に置けば耳を塞ぐこともなければ無事解決です。

 ただ、スピーカーフォンの位置は固定になるので自分が動くと音が小さくなったり、自分の声も相手には小さくなってしまったりもします。そういうデメリット部分を払拭してくれるのがSONY SRS-NB10です。

 ちなみに周りに音漏れを全く起こしてはいけない環境であればスピーカーフォンは使えません。これから紹介するSRS-NB10も音漏れあるのでだめです。そういう場合はOpenCommのような骨伝導ヘッドセットなどを検討してみましょう。

SRS-NB10 は自分用肩掛けスピーカーフォンである

 SONYからはSRS-WS1というネックバンドスピーカーがすでに販売されていますが、これは映画やゲームなどを耳の近くで迫力ある音声で聞くための単なるスピーカーでした。

www.sony.jp

 それに対してSRS-NB10はビデオ会議での利用をメインと考えられた仕様になっているのが特徴です。一番の違いはマイクが付いたことですがそれによってマイク付きネックバンドスピーカー = 肩に掛けることができるスピーカーフォン になったのです。

 SONYのSRS-NB10はまさしくスピーカーフォンを自分専用に肩掛けで実現している感じです。相手の声はちょっと後ろ側から聞こえてくる感じですが、マイクには拾われることもなく且つマイクの位置はラベリアマイク(ピンマイク)と大体同じ位置ぐらいの場所になるので机の上に置くスピーカーフォンよりも明らかに距離が近いためより明瞭な音声を集音することができています。

SRS-NB10 は113gで丸一日装着していても肩こりしらず

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やわらかいSRS-NB10

 まず本体の重量が約113gとSRS-WS1の335gから比べると約1/3になっており、実際に丸一日肩に付けたままでも肩こりになるということもなくむしろ付けているのを忘れてしまうぐらいでした。また形状についても

人間工学に基づき身体への接地点を考慮して重さを分散させることで、仕事や家事で、一日中首にかけていても疲れにくい形状を実現しました。

とのことで、たしかに特定の部分に重さを感じるということや違和感を感じるということはありませんでした。ただ、今回は自分(男性 170cm)が装着しての感想なので、小柄な女性だとちょっと大きく感じてしまう部分などはあるかもしれないとは思います。

SRS-NB10はBluetooth接続だけどマイクの音質はかなりクリア

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マイクはスピーカーの音は一切拾わずかなりクリアな音質

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マイクは右側アームの前方に2箇所

  ビデオ会議で一番大事なのは相手の声がしっかり聞こえることもありますが、何よりも自分の声が相手にクリアに聞こえるかどうかです。SRS-NB10のマイク性能は実際に使ってみるまで不安でしたが実際に使ってみたところかなりクリアな音質でした。Bluetooth接続でKrisp(ノイズキャンセルソフト)を通している音でもこのクリアさです。相手にBluetooth接続のマイクであることを伝えると音声の綺麗さに驚いている人もいました。

 ちなみに同じくBluetooth接続のAftershokzのOpenCommのヘッドセットマイクの音質と比べても明らかに聞きやすい音質でした。

SRS-NB10の音質はビデオ会議では十分。そしてエンターテイメント向けではない

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SRS-NB10の音は前方ではなくちょっと後方から聞こえてくる感覚になるので慣れが必要

 アクション映画やライブ音源をSRS-NB10で楽しむことはできないと言って良いと思います。低音は全然でませんしそれなりに周りに音漏れします。なので間違ってもそういう目的でSRS-NB10を期待して買ってはいけないと思います。

 ただし、ビデオ会議のスピーカーと考えると十分です。机の上においたスピーカーやPCのスピーカーよりは耳の近くにあるのでそれなりの小さい音量でもしっかりと人の声を聞くことができます。相手の音声がノイジーだったりするとちょっと聞きづらい場面はあるかもしれませんが、そこまで困るということは無いと思いました。

 むしろ、スピーカーの位置が耳の下というよりはちょっと耳より後方になるのでちょっと後ろから聞こえてくる感覚です。これは最初に聞いたときはモヤっとしたのですが、そのうち慣れてきて気にならなくなりました。もしかするとこの聞こえ方に慣れるまでには個人差があるかもしれませんね。

物理マイクミュートボタンが便利

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SRS-NB10の物理マイクミュートボタンが便利

 どうしても会議中にマイクをミュートしたくなる場面というのは出てきます。どのアプリの画面だっけ... と画面を探さなくてもSRS-NB10のミュートボタンがすぐ手元にあるので押せばすぐミュートできます。また、音声でもミュートになったこと、解除したことを教えてくれますし、ミュート中は一定間隔でミュートであることを知らせてくれる音がなります。ちょっと別の誰かと会話するときや離席はするが耳だけは傾けておきたいときなどすぐに操作できるのは便利です。

SRS-NB10はヘッドセットに敵わない部分がある

 SRS-NB10のマイクは指向性を持っているとはいえより口元に近いヘッドセットのマイクよりは周りの音を拾ってしまうと思いました。また、ヘッドホンではなくてあくまでも近くのスピーカーから鳴らしているので、まわりが騒がしいとそれなりに聞き取りづらくなります。なので、SRS-NB10を利用する環境はある程度静かであるほうが明らかに快適に利用できます。周りが騒がしい環境では素直にヘッドセットを利用するのをおすすめします。

 また、赤ちゃんの鳴き声が... 家の外の車の音が... というレベルであればKrispを使えば他のマイクと同様で問題なくノイズキャンセルされることは確認しました。

SRS-NB10を使った感想まとめ

 SRS-NB10はリモートワークにおけるビデオ会議の最強スピーカーフォンの1つだと思います。メガネ民にとって一日中でも装着できるツールであることと、Bluetoothでも十分なマイク音質だったことがその理由です。  また、ずっと装着する上では物理ミュートボタンや操作しやすさというのもポイントが高いと思いました。

 リモートワーク環境を改善したいとおもって、ダイナミックマイクにブームスタンド買ってオーディオインターフェース買って... と考えている人がいるのであれば 1.5万円程度ですべてが解決するかもしれない SONY SRS-NB10も検討してみる価値はあると思います。