どのマイクの音がテレカン(ビデオ会議)で聞きやすいと思いますか?
手元にいろんな種類のマイクが揃ったので、それぞれで集音した結果を聴き比べてみれば面白いかなということでとってみました。
録音環境、条件は以下です。
- 同じ会話を複数のマイクでとったわけではなくそれぞれのマイクで録音しました (環境的にできなかった)
- 話したあとに強めにキーボードをタイピングしています
- Macbook pro 16インチの QuicktimePlayerのオーディオ録音で録音しました
- 自分の声。男性40代。決して滑舌がよくない人が会議しているときの声感
- 隣の部屋でテレビが付いている。部屋の扉は閉じていないため環境音がそれなりにあります
- すべての音源をガレージバンドに取込自動音量調整(ノーマライズ)させ音圧の違いはあまり出ないようにしました
最後にそれぞれの音源のマイクについて書いてあるので、まずは6つの音源を聞いてどれが好みか考えてみてください。 ちなみに音の好みは食べ物の好みと一緒なので正解とかはありません。 自分が聞きやすいと思った音が一番です。
目次
聞き比べて順位をつけてみてください
A~Fの6つの音を聴き比べてみてください。PCのスピーカーで聞くのとイヤホンで聞くのとでも感じ方が変わると思います。ボリュームの大小でも印象が違うかもしれません。どの音が聞きやすいか聴き比べて準備を付けてみてください。声の聞こえ方、環境音の聞こえ方などそれぞれ特徴があると思います。
このページの下でそれぞれの音源がどのマイクなのかを書いています。
sound A
sound B
sound C
sound D
sound E
sound F
どの音が一番聞きやすかったですか?
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... 結構違いますよね。
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... ↓↓↓↓答えはページの下↓↓↓↓
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答え合わせ
では各マイクが何だったのか回答していきます。自分の好みがどれだったかとかは twitterやブクコメに投げると楽しいかもですね。
sound A のマイクは...
macbook pro 16inchの内蔵マイク でした
マイクと口の距離は大体40cmほどでした。あまり声にフォーカスが当たらずそれなりに環境音がノイズとして大きく入ってしまいます。また、キータイプ音が本体の振動で伝わっているのがわかりますね。テレカンでタイピングしながらPCの内蔵マイクを使うのはノイズリダクションの処理が入っていないと辛い印象です。
sound B のマイクは...
SHURE MV5 でした
マイクとの距離は30cmほどでした。このマイクはDSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)が内蔵されています。また単一指向性のため正面の音にフォーカスが声にあたっている感じがします。ただ環境音も小さくはありません。ただ環境音が適度に入っていることで自然な声の聞こえ方です。さすがSHUREという感じがします。まわりが静かな環境であれば最適なマイクではないでしょうか。
sound C のマイクは...
ゼンハイザー MKE600 でした
マイクとの距離は30cmほどでした。このマイクはショットガンマイクといって指向性が強いため、離れたところからでもマイクを向けたところの音をしっかり拾えます。マイクのハイパスを有効にし、EQでも100khz以下はざっくりと落としています。音質はくっきりしている感じがしますが他と比べてみるとちょっと冷たい感じの音かもしれません。 上部から狙ってできるだけ隣の部屋の音を拾わないようにしてみましたが環境音はなくなることはなく入ってきてしまいます。ただ声は環境音よりははっきりと聞こえる印象です。イヤホンでもPC内蔵スピーカーどちらで聞いても聞きやすいと思います。
sound D のマイクは...
Apple EarPods(3.5mmヘッドホンプラグ) でした
一番でなくてもこの音が聞きやすいと感じた人は多いんじゃないでしょうか?実はあのiPhoneを買うとおまけ程度についてきてた有線のイヤホン内蔵のコンデンサーマイクの音です。イヤホンをすることでマイクが口元の近くにくるので芯のある声質になっていると思います。テレカンのマイクに悩んでいる場合はEarPodsを試してみるというのは良いと思います。ただマイクが近いのでちょっと籠もった感じの声質にはなってしまいます。PC内蔵スピーカーで聞いてもしっかりと聞こえる音質だと思います。ただイヤホンで長時間聞いてると疲れてくる音質です。
デメリットとしては、イヤホンしていないとマイクの位置がいい感じの場所にならないのと、マイクだけを固定することができない。また、服とケーブルが擦れるとノイズになってしまうなどがあります。
sound E のマイクは...
SHURE BETA57A でした
胸元に手で持ち口元との距離は10cmほどでした。この音を一番だと選んだ人が多いのではないでしょうか?超単一指向性というタイプのマイクのため周りの環境音はあまり拾わず声にしっかりとフォーカスがあたっています。ただ近接効果という現象のためモコッとした音になってしまいます。(今回はハイパスをEQで掛けています)
デメリットは手で持つのは疲れることですね。。長時間のミーティングではいい感じにブームスタンドを用意しないといけません。また指向性が強いため座っている位置が変わりマイクとの位置・距離が変わると聞こえ方が大きく変わってきます。
これもEarPodsと同じでPC内蔵スピーカーで聞いてもしっかりと聞こえる音質だと思います。ただイヤホンで長時間聞いてると疲れてくる音質です。
sound F のマイクは...
ゼンハイザー ME2-Ⅱ でした
XSWDシリーズのラベリアマイクとして標準でついているマイクです。マイクは無指向性のため環境音を拾いやすいのですが口元とは10cmほどの距離なのでそこまで気にならないと思います。また無指向性のマイクのためEarPodsにあったようなケーブルの擦れる音などのノイズには強いのが特徴です。距離が近いこともあり、BETA57のようにしっかりと音を捉えている感じがします。
また、固定マイクのようにマイクの位置を気にする必要がないのは会議する上でとても楽です。音質は一番良いと感じる人は少ないかもしれませんが、扱いやすさは一番です。
まとめ
マイクによっても結構違いますよね。高いマイクが必ずしも良いというわけでもなく安くてもEarPodsのように実用には十分なものもいっぱいあります。テレカンしているときは自分の声がどのように聞こえているかはわからないですし、もしかすると聞こえづらいかもしれません。
一度自分の声でQuickTime で録音して聞いて確認してみると面白いと思います。男性、女性の声質によっても変わってきます。また聞こえづらかったらマイクを変えてみるのも検討してみるとテレカンなど仕事がスムーズに進むかもしれませんね。