音味

音響や配信に関するメモ書

Web会議に最適なイヤホン、ヘッドホンとは? - AKG K72

リモートワークで欠かせないmeet, zoom, Teams, around, Discordを使ったリモートでのWeb会議。 ハウリングやエコーを防ぐためにはPCのスピーカーから鳴らさずにイヤホン、ヘッドホンを使っている人も多いと思います。

自分がこの1年間で色々経験してきて感じてきた感想をまとめたいと思います。

3行でまとめると

  • 密閉型の有線型ヘッドホンで音質はほどほどでOK。むしろ装着感を優先
  • インイヤーのイヤホンで話をするのは慣れが必要
  • 開放型のヘッドホンはWeb会議で相手の声がマイクで拾ってしまう可能性があるので避ける

目次

前提としてマイクは別で用意できている。とする

 マイクはすでに用意できていて、モニタするための方法を模索している前提です。もしマイクも探している場合はヘッドセットを選ぶのが良いと思います。

密閉型の有線型ヘッドホンで音質はほどほどでOK。むしろ装着感を優先

 さきに結論を書いていしまうとこういうことです。  そして、実際に使っているのは実売価格¥4,000ぐらいのAKGのK72です。

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安くて軽量で快適な装着感の AKG K72

 順を追ってなぜそういう結論に至ったかを書いてみます。  

そもそも耳を塞いで話すことに人間は慣れていない

 会議では聞くだけではなく話すこともあります。その場合に普段話すのとできるだけ近い感覚で話せるかどうかが大事です。

 当たり前ですが実際に対面して話するときはイヤホンやヘッドホンせずに話をします。耳を塞いだ状態で言葉を発すると普段は聞こえない自分の声が振動で聞こえてきます。通常は自分の声を意識することはありません。これは脳みそが天然のエコーキャンセル機能を備えていて自分の声を意識しないようにノイズキャンセルしてくれているからなのですが、耳を塞いでしまうとこの機能が働きません。

 しかも振動で聞こえてくる自分の声は籠もった感じになりますし、自分の息遣いすらも聞こえてきます。本来集中したい会議に集中しようとすると必要以上に疲れてしまいますし、声の強弱の調整も難しくなります。

 とはいえ、なにかしらで相手の声を聞かなくてはならないので理想はPCのスピーカーから聞いて耳を塞がないことですがそうすると自分のマイクがPCの音声を拾ってしまうと自分の声にアプリによってエコーキャンセルやノイズリダクション処理が入るため音質が劣化し、相手が聞きづらくなることに。

静かな環境であれば耳を塞がないイヤホン、骨伝導のイヤホンを選ぶ

 となると耳をふさがない SONYの SBH82D や ambie sound earcuffs は最適なイヤホンのひとつです。音漏れもほとんど起きないため自分のマイクが音を拾ってしまうこともほぼほぼありません。

 または、予算に余裕があるのであれば骨伝導イヤホンにするというのも良いですね。自分は使ったことないですが AfterShokz Aeropex は使った人の感想をきくと満足度が高い意見が多いです。

 ただ、これらのイヤホンは環境音がそれなりに聞こえてくるので、自宅などでより会議に集中したい場合に環境音をできるだけ聞こえないようにしたいという場合にはちょっと厳しい場面がでてくると思います。自分は子供の声などが会議中に聞こえてくると集中できなくなるのでこれらの選択肢は選びませんでした。

装着感がよい密封型のヘッドホン

 ヘッドホンで自分にあったものを探すことになのですが、圧迫感がないとなると開放型のヘッドホンがベストですが開放型のイヤホンは思った以上に音漏れします。ということもあり、密封型だけど使い慣れていたSONY MDR 7506 (青帯で有名なモニタヘッドホン)を使ってきました。

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愛用しているMDR-7506
実売は約¥11,000

 ただ、会議が連続している日などは装着し続けると意外と重さを感じたり、耳への圧迫感からの疲労を感じるように。というわけで、「装着感を第一に。音質はそこそこで」という機種を探すことにしました。

 BGMを聞きながら仕事するのであればMDR-7506があるのだから、使い分ければいいわけで相手の声が自然に聞こえさえすればOKと。

ワイヤレスよりは有線

 BTでそれなりの機種だとAAC、aptXのコーディックに対応していたりするのでかなりの低遅延で会話ができるとは思いますが遅延は無いに越したことはありません。そういう意味ではワイヤレスである必要がなければ有線タイプを選ぶのがベターです。

 

軽くて圧迫感のない AKG K72

AKG K72

 とにかく軽いは正義ということで軽いヘッドホンであり、自分は頭がデカイので頭にも圧迫感が少なそうなものを探しました。その結果見つけたのがAKG K72でした。AKGなのでまぁ音質が全然駄目ということはないだろうということと、200gという軽量さです。みんな大好きSONY のWH-1000XM3 で255gです。この50gの差は結構大きいです。

 また、 ヘッドバンドの長さが自動的に調整可能なセルフアジャスト機能が自分にはピッタリでした。装着するだけで勝手にフィットしてくれます。ただちょっと強度には不安を感じる作りですね。

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AKG K72のセルフアジャスト機能

 イヤーパッドは結構大きくすっぽりと覆う感じで蒸れたりすることはありません。この点もプラス評価でした。

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軽くて大きめのイヤーパッド

 肝心の音声はミーティングで相手の声を聞くには全く問題ありません。音楽をリスニングで聞きたいとなると音の厚みがそこまで感じられないのでちょっと物足りなさはあるかもしれませんが装着感第一なので問題ありません。同じシリーズの上位機種もありますが音質はこれで十分です。そして価格は実売で¥4,000-。お財布にも優しいですね。

 Web会議用のヘッドホンを探している人の参考になれば幸いです。