ゼンハイザー CX 400BT True Wireless 本音レビュー : コスパより音質を純粋に求める人におすすめな完全ワイヤレス
[2021.06.30追記] 実質2000円ほどアップでさらに実用性アップしたCX True Wirelessが出たのでこちらもチェックしてみると良いと思います
3行でまとめると
- ゼンハイザー(Sennheiser) の最上位機種である MOMENTUM True Wireless2と同じドライバなので音質は間違いない
- 音はフラットというよりは中低音がしっかり鳴っている。かといってうるさすぎる音ではない
- ケースに高級感はないなど安いなりの部分もあるが、キャンペーン価格でこの音質は最強。定価だとちょっと割高感
目次
- 3行でまとめると
- 目次
- ゼンハイザーの完全ワイヤレスイヤホン「MOMENTUM True Wireless2」の廉価版が CX 400BT
- CX 400BT True Wireless 実機レビュー
- まとめ
ゼンハイザーの完全ワイヤレスイヤホン「MOMENTUM True Wireless2」の廉価版が CX 400BT
True Wirelessが販売された当日に購入し約2年半愛用してきました。
音質は最高で愛用していたのですが、ケースのヒンジ部分が壊れタップの反応もおかしい?感じになったりと、そろそろ次の1台として目についたのが後継機種の1つであるCX 400BTでした。正当な後継機種は MOMENTUM True Wireless2ですが、True Wirelessのときもノイキャンは無かったしTrue Wireless2と同じドライバを搭載しているCX 400BTでも十分満足できるのではないか?ということで CX 400BTを購入。実際の音の特徴やTrue Wirelessとの違いについて感想を書いていきたいと思います。
CX 400BT True Wireless 実機レビュー
外観
ここはどうしてもTrue Wireless2 と並べて比べると廉価版という印象は拭えないです。ただ AVIOTなど1万円程度の他社ケースと比べると遜色はないので決して安っぽいという印象はないですね。ここは好みの問題だと思います。大事なのは音質はTrue Wireless2と基本一緒ということです。あと、白は汚れや傷がやっぱり目立つ...。
連続稼働時間も前機種のTrue Wirelessの4時間から7時間へと大幅アップ。連続で4時間つけることはそうないと思っていたけど、充電が十分でなく切れてしまうこともありましたが、本体のバッテリー容量もアップし12時間から20時間になったことで充電忘れで悲しい思いをする機会はほぼ無くなりそうです。
装着感
本体の形は丸みを帯びた四角という感じです。これはつけ外しするときの指へのフィット感がよく、丸いTrue Wirelessよりも掴みやすいと思いました。一度耳に装着してしまえば自分には見えないので形の違いはそこまで気にしなくても良い点かもしれないですね。
一度耳に入れたあとにねじって固定する方式はTrue Wirelessの他と同じです。初めて体験する人はきちんとねじり込むことを忘れててフィットしないと感じる人がいるのでお忘れなく。
重さは前機種が L:R=6g:7g と右側が構造上1g重かったのですが、CX 400BTはLR共に6g。正直1gの差は自分にはわかりません(笑。重いと感じることは無いレベルです。
実際につけてみるとつけ心地は前機種のTrue WirelessとTrue Wireless2と変わらないですね。しっかりと耳に密着するので首を動かしても落ちる感じは全くせず、また遮音性もそれなりに高いことがわかります。電車乗ったりなどそういう外音がうるさい環境でなければノイズキャンセルがないCX 400BTでも問題ないと思いました。
操作性
前機種だったTrue Wirelessと変わらず。タップによる操作で「プッ、ピッ、ポッ」という音で回数を教えてくれ、タップの反応もよく快適です。これに慣れているので他機種の操作感に不満を感じてしまう自分がいます。
接続安定性
前機種のTrue Wirelessはペアリングが完了するまでにどうしてもワンテンポ遅い印象があり、ちょっとストレスに感じるところがありました。それに対してCX400BTではかなり改善されたと感じました。また、通常の部屋移動では途切れることなくこれも前機種よりもパワーアップしていると思いました。これはBluetoothが5.0から5.1になったのもあると思います。
ただ、AVIOTのイヤホンほどペアリングが速いわけではありません。耳に装着してワンテンポたつとペアリングが完了する。という感じです。AVIOTのペアリングの速さに慣れてしまっていると遅いと感じると思いますが、自分にはこれぐらいであれば許容範囲です。
音質
ドライバーのスペック比較
コーディックはAAC, aptXに対応なのでもちろん問題なし。ドライバは7mmで音圧(SPL)は114dbでTrueWirelessより大きくなってますが(7mmで107db)、新機種のTrue Wireless2も107dbなので、ノイズキャンセル機能が無くなっている分 CX400BTでは音圧がでるように設計されているのかもしれません。
前機種 True Wireless との比較
音質の傾向は一緒です。フラットというよりはリスニングに適した低音から中域もしっかり鳴っている 感じです。この感じは前機種のTrue Wirelessと変わらずです。じっくりと聴き比べてみたのですが7mmドライバはスペック上同じですが解像度はCX 400BTのほうが高い感じがします。ただ、じっくり聴き比べないとわからない程度なのでどちらも十分な音質だと思いました。
ボリュームは半分ほどでyoutubeで宇多田ヒカルのOne Last Kissを聞くと宇多田ヒカルの息遣いがちゃんと聞こえてくる感じとドラムのキックが音というよりは振動で耳に届きつつエレベの唸りが心地よく聞こえてます。
ボリュームを下げて聞いてみます。ノイズキャンセル機能はないのでリスニングというよりは軽いBGM程度を想定した音量です。さすがにキーボードをタイプする音が聞こえてくるので音量が小さくして聞くとなると MOMENTUM True Wireless2のノイズキャンセル機能があったほうが明らかに快適でした。
ただ、音量を小さくしたから低音が聞こえないということは全くありません。きちんと低音も含めて全体が聞こえます。この音質で完全ワイヤレスなのだからさすがゼンハイザーだなと思いました。
通話音質
前機種のTrue Wirelessよりはマシになってると思いますが、Apple のEarPodsのマイクのほうが100倍良いと思います。CX 400BTのマイクでWeb会議に出るのは相手が聞こえづらくて困ると思うのでやめましょう。完全ワイヤレスのマイクは基本オマケだと思いましょう。
まとめ
どうしても CX 400BT は MOMENTUM True Wireless2 の廉価版という印象があり、実際そういう面もありますが、音質に対しては妥協していないなというのを感じました。AVIOTなど1万円台の完全ワイヤレスあたりもコスパは最強ですが、やっぱり何か物足りなさを感じてしまう部分があります。そういった感想を持った方にはCX 400BTは期待を裏切らないと思います。
ただ、正直定価で買うとなると機能面で考えるとちょっと高いなぁと感じるところはあります。ノイズキャンセルがなく防水が無いという点でいうと自宅やオフィスの自席での利用が前提になると思います。そう考えるとキャンペーンなどで安くなっているときに買うことを検討するのがベストな選択肢だと思います。(自分が買ったときで¥14,000程度でしたがこの価格だったらお得だと思いました)
また、前機種であるTrue Wirelessを使っていた人は同じ音質でペアリングの使い勝手やバッテリーの持ちが改善されたとなると自分のように買い直しの候補としては筆頭になるのではないでしょうか。
もしキャンペーンが終わって定価になったら、価格は上がってしまうけど外音取り込みと防水もついていてノイキャンもある上位機種の MOMENTUM True Wireless2のほうをオススメするかな。